ぶつかった“家事分担の壁
ある共働き夫婦には、保育園に通う3歳の男の子が一人います。結婚当初は「家事はちゃんと半分こでやろうね」と約束していたものの、実際に生活が始まると、現実はまったく違っていました。
最初のうちは「時間がある方がやればいい」としていたんですが、気づけば妻ばかりが食事の準備、洗濯、掃除、保育園の準備、連絡帳の記入…と、すべてをやっている状態に。
ある日、妻は夜中に洗濯物を畳みながらふと「私、仕事してるよね?なんで家事と育児もワンオペなんだろう」と涙が出てしまいました。
翌朝、夫に話そうと何度も口を開きかけたけど、声が出ませんでした。言ったら、きっと喧嘩になる。険悪な空気になるのが怖くて、結局何も言えないまま朝ごはんを作り、保育園の支度をして、子どもを送り出しました…。
家事分担、どうしてる?
こんにちは!
近年、共働き夫婦が増えるなかで「家事の分担、どうしてる?」という話題は尽きませんよね。今回は、データとリアルな声をもとに、実態と理想のギャップ、そして分担がうまくいっているご家庭の工夫もあわせてご紹介します!
データで見る!家事分担のリアル
まずは驚きの現実から。
2024年の調査によると、共働き夫婦の約7割が「妻が家事の7割以上を担当」していることが判明!
「うちもそうかも…」と思ったそこのあなた、ご安心ください。これは決してあなただけではありません。
- 「妻9:夫1」の分担が32.4%で最多
- 「妻8:夫2」が16.2%
- 一方で「理想は5:5!」と考えるご夫婦は40.9%いるものの、実際に5:5を実現しているお宅は12.2%にとどまります
うーん、現実はなかなか手強い…!
なぜ理想と現実にギャップが?
理想は5:5の対等な分担。でも、うまくいかないのはなぜでしょう?調査では主に3つの理由が挙がっています。
- 「家事は女性」の意識が根強い
特に40代以上の世代に多い傾向。 - 仕事時間の差
夫の残業が多く、物理的に家事参加が難しいことも。 - 家事スキルの差
男性の約8割が「どの家事をどうするか分からない」と感じているそう。
「ゴミ袋の交換」「調味料の補充」など“名もなき家事”は知らぬ間に妻に集中。これに対し、夫の家事参加が10%未満の家庭では、なんと妻の7割以上が「精神的に疲れた…」と感じているとのこと。
家事分担の満足度はどこで決まる?
データによると、「6:4」(妻6割・夫4割)だと妻の満足度が9割に!
夫婦で明確に役割分担し、得意な家事を積極的に担当するのが成功のコツのようです。
一方、「妻9:夫1」だと「もう改善は無理かも…」と諦め気味の声も。理想と現実のバランスが大切なんですね。
家事分担についての男性のリアルな口コミ
「やりたくないと言うより、残業などで物理的に家事に割ける時間が限られてしまっている」
「残業が多く、帰りが遅くなりがちなので、平日の家事は在宅勤務の妻にほぼ任せっきり。その分、土日のメインは私。」
「僕は全体の2割程度の負担で、妻にほとんど頼ってしまっています」
「子どもが保育園児で手がかかることもあり、家事・育児の分担は話し合って決めました。基本的に朝と残業後の夜にもできることが僕の担当。ゴミ出し、保育園送り、皿洗いなどです」
男性が主に担当している家事は、1位「ゴミ出し」、2位「食器洗い」、3位「食器の片づけ」となっています。また、「風呂掃除」も男性の鉄板家事として挙げられています。
家事分担についての女性のリアルな口コミ
「毎日のお弁当や食事作りはもちろん、お茶を作って冷やしたりお米をといでセットしたり、洗濯物を服とタオル類と分けて翌朝干せるよう予約しておいたりしています。夫がやるのは洗濯物を干すのと食後の食器洗い、私が玄関に置いたゴミをゴミ置き場に運ぶくらいです」
「在宅勤務ができるので、ちょこちょこと洗濯や掃除をしています。育児は半々かなあ。保育園の送り、食事の世話が私、保育園のお迎え、風呂が夫です」
「『私ばっかり』問題ありますよね(笑)。我が家はまだ子どもが1歳なのですが、夫は子どもと2人きりで外出ができないんですよ。私だって最初はできなかったんだから早くチャレンジしてよ!って思っちゃいます」
「家事のクオリティの低さが気になることありません?洗濯物シワ伸ばしてないな〜とか、食器も油モノから先に洗っちゃうんだ……とか。重箱の隅をつつきたくなる時があります(笑)」
「夫が家事をしてる時は、私は別の家事をします。例えば夫が洗い物をしていたら、私はお風呂掃除をして沸かす、という感じ。『俺だけやってる』『私だけやってる』を芽生えさせないようにしています」
女性が日々の家事で最も負担を感じるのは「料理」が1位で4割以上を占めています。また、夫にもっと担当してもらいたい家事の1位は「トイレの掃除」のようです。
分担上手さんの秘訣!5つの原則
家事分担がうまくいっているご家庭には、具体的で実践的な工夫がたくさん!ここでは、各原則について事例やノウハウを交えて詳しくご紹介します。
- タスクの「見える化」
口頭のやりとりだけに頼らず、Googleカレンダーや家事分担アプリ(例:TimeTree、Yieto、Co-Doなど)を活用して予定や役割を“見える化”するのがポイントです。
例えば「ゴミ出し」「お風呂掃除」「子どもの送り迎え」など細かい家事もリスト化し、家族全員がいつでも確認できるようにします。アプリのリマインダー機能でうっかり忘れも防止。
ホワイトボードを冷蔵庫に貼り、今日やる家事をマグネットで動かすだけというアナログな方法も人気です。
頑張りすぎている方も、家事を“数値化”して見える化すると自己肯定感が上がりやすく、分担意識も高まりますよ。 - 得意分野に任せる
家事の「全部を半分ずつ」ではなく、「得意な人が得意なことを担当」。
例えば「料理は苦手だけど洗濯は好き」「アイロンがけは得意だけど掃除は苦手」など、それぞれの特技や好みを生かして担当を決めましょう。
苦手な分野は無理に任せず、得意分野でカバーし合うのが長続きの秘訣です。
「子どもの送り迎えはパパ担当、お弁当はママ担当」など、役割分担が明確になることで達成感もUP! - 時短家電の活用
家電は忙しい共働き家庭の強い味方!
食洗機やロボット掃除機、乾燥までできる洗濯機などをフル活用。
食洗機ひとつで毎日30分以上の時短!その時間を家族団らんや自分の趣味に使えるという声が続出しています。
最新のロボット掃除機は曜日指定で自動運転し、掃除の分担自体がほぼ不要になったという家庭も。
「家事は手を抜くのではなく、賢くアウトソーシングする時代」です。 - 完璧主義をほどほどに
「私がやった方が早い」「どうしても仕上がりが気になる…」その気持ちは大切ですが、“ま、いっか精神”もとても大切!
多少やり方が違ったり、仕上がりにムラがあっても、やってくれた事自体をまず「ありがとう」と感謝しましょう。
小さなミスを指摘せず、「一緒にやれば楽しいよね」「助かったよ」と肯定的に伝えることで、続けて参加してもらいやすくなります。
家庭内にポジティブな雰囲気が生まれると、自然と夫の家事参加率もUP! - 外部サービスも活用
どうしても手が回らない時は、家事代行や宅配クリーニングなどの外部サービスも活用しましょう。
「家事を誰かに頼むなんて…」と抵抗がある方も多いですが、実際に利用してみると、精神的・肉体的な負担が大幅に軽減された!という声が多数。
掃除の定期サービスを導入した家庭では「週末の夫婦ゲンカが激減した」という報告も!
節約とのバランスを見つつ、いざという時は“プロの力”を上手に借りて、夫婦ともに無理なくハッピーな家庭運営を目指しましょう。
ちなみに、家事管理アプリを使うことで夫の家事参加時間が週3時間以上増えた、なんて嬉しい結果も!
テクノロジーの力、おそるべし。
これからどうなる?社会&企業のサポートも注目!
家事分担を変えるには個人の努力だけでなく、社会全体の変化も大切。
例えば…
- 男性の育休取得率が85%に達する北欧諸国のような柔軟な働き方
- 時短勤務や在宅ワークの普及
- 家事スキルの学校教育・家事分担補助金制度
日本でも行政や企業のサポートが広がれば「5:5分担」のご家庭ももっと増えるはず!
まとめ ~ みんなで考えよう、わが家のカタチ ~
家事分担は「正解」よりも「わが家に合った形」が大事。
ぜひパートナーと理想を話し合ってみてくださいね。タスクの見える化や時短家電、家事代行など、使えるものはどんどん活用して、みんなが笑顔になれる家事分担を目指しましょう!
いかがでしたか?
みなさんの体験や「うちの工夫」を、ぜひコメントで教えてください!
これからも共働き夫婦のリアルを、楽しく追いかけていきます♪
(参考:最新家事分担データ・夫婦インタビュー・各種調査レポート)
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